多くの患者を末期がんから生還させた男の奇跡のストーリー

生後3カ月の長女がけいれんを起こし、救急車で病院へ

私が結婚したのは 28 歳のときでした。翌年の9月に子どもが生まれました。女の子でした。
 
私も妻もS氏とY子さんの闘病を見守っていましたから、子どもを授かることの素晴らしさは人一倍感じました。私は妻とともに喜びを噛み締めました。しかし、喜びもつかの間でした。生後3カ月ほど経ったときのことです。長女が夜中にけいれんを起こしたのです。あまりにも突然のことで、私も妻も何が起きたのかわかりません。

ともかくすぐに救急車を呼んで、病院に行きました。すでに長女の意識はありませんでした。病院に到着してからもその状態が続きました。私はおろおろするばかりで何もできませんでしたが、病院ではさまざまな検査が行われました。そして乳児白血病であると診断されました。生きられるのは2、3日とも宣告されました。
 
何もかもが夢ではないかと思うほど、現実感がありません。生後3カ月で病院に運ばれて、余命2~3日などということがあるでしょうか。白血病は血液のがんとも呼ばれる病気です。血液細胞が作られる過程でがん化して、増殖します。日本では 20 万人に1人といわれている病気です。なぜ私たちの子どもが、そんな病気に罹ってしまったのか、天を恨むような気持ちでした。がんは直前まで普通に暮らしていた人をいきなり死の淵にまで追いやってしまいます。

誰も予測ができません。がんの種類によっては前兆があるケースもあるでしょうが、少なくとも娘の場合には、突然、何かに突き落とされたような感じでした。

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