多くの患者を末期がんから生還させた男の奇跡のストーリー

日本人研究者がヨウ素の無毒化に成功

日本人研究者がヨウ素の無毒化に成功

ヨウ素製剤がさまざまな病気に効果があることは100年以上前から知られています。実際にアメリカのハーバード大学でも研究されていました。しかし、大きな問題があったのです。それは、ヨウ素が劇薬であることです。ほんの少しの量で致死量に達してしまいます。ですから、ヨウ素製剤を作るときには、成分を相当に薄めた状態にしなければなりません。すると、効果も薄れてしまうという問題がありました。
 
そこでヨウ素を無毒化して、薬効を得るための研究が進められてきました。世界中の研究者が試行錯誤をするなかで無毒化に成功したのは日本人研究者・佐藤一善氏でした。佐藤氏はアメリカで研究をしていましたが、無毒化に成功した後は帰国し、実際にがんの治療に使い始めたのです。それを知ったのが長女の七回忌を終えた直後でしたから、運命を感じずにはいられませんでした。きっと長女が引き合わせてくれたに違いありません。私はそう信じています。当時すでにヨウ素製剤ががんの治療に使われはじめていたのですが、佐藤氏は亡くなっていました。
 
このままでは、ヨウ素製剤が埋もれてしまいそうでした。第2章で紹介したように日本の医療業界が形成するトライアングルは、本当に効果のある治療法は排除しようとするからです。危機感を抱いた私は、すべてのビジネスを売却し、その資金でヨウ素製剤の会社を買収しました。そして「一人でも多くのがん患者にこれを届ける」と天国の長女に誓ったのです。
 
実際、ヨウ素製剤は目覚ましい効果がありました。その詳細は第4章で紹介します。ここでは、なぜヨウ素ががんに効くのかをもう少し詳しく説明しましょう。

PAGE TOP