多くの患者を末期がんから生還させた男の奇跡のストーリー

奇跡的に妻と長女のHLA型が合致

奇跡的に妻と長女のHLA型が合致

長女はそのときから、カプセルのようなものに入れられたままになりました。私にも妻にも治療のことはわかりませんので、医師に任せるしかありませんでした。点滴で抗がん剤が投与されました。そんななかで医師に提案されたのは骨髄移植です。この方法しか治る見込みはないというのです。すぐにでも自分の骨髄を移植してほしいと思いましたが、そう簡単ではありません。

移植するには、白血球の血液型ともいわれるHLAが適合しなければダメだったのです。親子なら適合するのではないかと考えましたが、そういうものではありませんでした。HLAのタイプには数万通りがあり、親子で適合する確率は1万分の1とのことです。つまり、親子間では、ほぼ期待できないことを意味します。兄弟姉妹であれば、4分の1まで確率が上がるようですが、最初の子どもでしたので、それも叶いません。HLAの型が合わなければ、すべて異物と認識して攻撃対象となるため、移植ができません。通常は、両親の型から子どもの型を導き出して、その型に合うドナーを探すことになります。

長女の場合には、それでは間に合いそうもありませんでした。しかし、ここで幸運が訪れました。私と妻のHLA型を調べると、妻が子どもの型と一致したのです。あり得ない確率でしたが、希望が見えてきました。すぐに移植の準備が始まりました。移植は無事、成功しました。長女は助かった。私も妻も喜びました。しかし、安心はできなかったのです。

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