多くの患者を末期がんから生還させた男の奇跡のストーリー

食欲の「ある」「なし」が患者の精神状態を大きく変える

食欲の「ある」「なし」が患者の精神状態を大きく変える

病気と闘うために食事は大きなポイントになりますが、ときには食欲がなく、食べたくないときもあります。健康な人であれば、多少、食欲がなくても「夏バテ気味かな」と思う程度ですが、がん患者の場合は違います。食欲がない日が少し続き、体が痩せてきたりすれば「きっとがんが進行しているのだ」「もうダメかもしれない」と思ってしまいます。これでは後ろ向きの気持ちになり、免疫力もうまく機能しなくなってしまいます。

食欲がある、食事をおいしく食べられる状態にあることは、がん患者にとっては、想像以上に重要な意味を持つのです。患者に食欲がなくなった場合には、少し工夫することで食べられるようになることもあります。例えば時間の工夫です。がんの進行度合いにもよりますが、患者の体調は 24 時間のなかでも大きく変化します。一般的には睡眠をとって朝起きたときが一日のうちでもっとも体調がよく元気な状態です。起きている時間は徐々に疲労が蓄積していきますので、夕方になるにつれて元気を失っていきます。

健康な人の場合は、ゆっくりと時間が取れる夕食を重視する傾向にあります。朝は慌ただしくて朝食を食べずに出かけたり、昼は昼で仕事が忙しくて簡単なもので済ませたりしてしまいます。だからこそ、夕食で十分な栄養を摂取しようとするのです。しかし、がん患者の場合は夕方になると疲れてしまい、食欲がなくなってしまうこともあります。そんな場合には、朝の食事を充実させることで食欲がわいてくる可能性もあります。もっといえば、食事の時間や回数にこだわる必要もありません。お腹が空いたときに食べればいいですし、回数も3回でなくてもよいのです。栄養バランスを崩さない限りは、1日4食でも5食でも構いません。

食事をおいしく食べられる状態にあるかどうかが、患者にとっては非常に大きな意味を持つことを理解してください。

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