多くの患者を末期がんから生還させた男の奇跡のストーリー

親友の妻がステージⅢの子宮がんに

親友の妻がステージⅢの子宮がんに

それから 10 年後、私が 27 歳のときに、再び身近な人の病気に直面することになったのです。当時、一緒にビジネスをしていたパートナーでもあり、親友でもあるS氏の妻が子宮がんであることが判明したのです。彼女を仮にY子さんとしましょう。私とS氏は家族ぐるみの付き合いをしていたので、Y子さんとは何度も会ったことがあります。当時交際していた私の妻を含めて4人で旅行に行ったこともあります。

S氏とY子さんは、とても仲が良く、私と妻も「結婚したら、あんな夫婦になりたいね」といつも話していました。そのY子さんが子宮がんになってしまったのです。S氏の落ち込みようは私の想像をはるかに超えるものでした。S氏とは、仕事で毎日のように会っていましたので、日に日にやつれていくのがわかりました。食事もほとんど喉を通らないようです。

ときにはストレスを解消したほうがよいのではないかと思い、食事に誘ってみたこともありますが、S氏は応じようとしませんでした。一刻も早く家に帰り、少しでもY子さんに寄り添っていたいと考えているようでした。S氏は多くを語りませんでしたが、断片的に聞いた話を総合すると、Y子さんはあるとき突然、子宮がんであることが判明したそうです。医師から告知を受けたとき、S氏は一緒にはいなかったようですが、Y子さんはステージⅢの子宮がんと告知されたようです。ステージⅢといえば、早期発見とはいえません。

Y子さんは当時、まだ 25 歳でした。そんなときに子宮がんの告知を受けることは、どんなに大変なことだったでしょう。これから、子どもを産んで暖かい家庭を作ろうという目前にすべてを失いかねない宣告をされたのです。

S氏はがんに対してまったく知識がありませんでしたから、Y子さんに具体的なアドバイスをすることはできませんでした。ショックを受けて泣き崩れるY子さんにそっと寄り添うしかなかったのです。弟の死に直面したときも、自分の悲しさよりも両親の悲しむ姿に耐えられない思いをしました。S氏の姿を見て、そのときのことを思い出しました。Y子さん自身は計り知れないショックを受けていたと思いますが、S氏自身もそれと同じくらい苦しんでいたのです。このままでは、S氏も体調を崩してしまいかねないと考えました。

私も当時はがんのことはよくわかりませんでしたが、何とかS氏を元気づけなければ、と考えました。治療のことは、主治医に任せるしかありませんが、病気を克服するためには、Y子さんの心の持ちようも大事だと思いました。昔から「病は気から」といいます。どんなに効果的な治療をしても、本人に治そうという気力がなければ、病気を克服することはできないでしょう。

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